常在菌(ヒトに住んでいる腸内細菌)について

常在菌のネットワーク

人のお腹に住んでいる、平均的な菌の種類とそのレベル

腸内細菌ブームです。
「おなかの中に悪い菌がいなくなって、良い菌が増えればいいなぁ〜」
そんな考えの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

残念ながら、そうにはならないのです。
図表の通り、いろいろな菌が住んでいます。
おなかの中を良い菌ばかりで締めることは、かえって体に良くないのです。
長年の学者の研究でも明らかになっています。

良い菌、中間菌(日和見菌)、悪い菌に分けることは無用

また、腸内細菌のことを良い菌、中間菌(日和見菌)、悪い菌に分けて表現することも本来は好ましくないのです。
そして、決まっているかのごとく良い菌、中間菌(日和見菌)、悪い菌分布を、%で表現することも疑問になります。
菌サプリメント業界の繁盛のための、物差しになっているように見受けられます。

菌研究者の書物から読み取れることは、良い菌、中間菌(日和見菌)、悪い菌のバランス状態を次のように表現しています。
・お腹の調子が良い時は食べ物の発酵連鎖による「善玉的ネットワーク」
・お腹の調子が好ましくない時は偏食、薬物、ストレス、病気の影響による「悪玉的ネットワーク」
全ての菌が宿主(その人)の生活状態を反映して、ネットワークが変わるということです。
インターネットの環境に似ています。

外から摂る菌類と常在菌は別物で考える

それから、腸内細菌についてまず最初に知っていただきたいこと。
1、あなたに住み着いている菌を常在菌(常在腸内細菌)と言います。
2、健康のために外から取り入れる菌はプロバイオティクスと言います。
常在菌数を補ったり、体に良い作用(風邪がひきにくくなるなど、免疫力がつくなど)などを目的に外から摂取する菌です。

腸内細菌がブームですが、常在菌と外来菌に分けてお話をすることが大切です。

分けてお話する上で、最も大切なことを最初にお伝えすることがあります。
それは外来菌を取っても、あなたのお腹の中にずっと住み続けることはできないことを知っていただかなければなりません。

えっ! そうなんですか? 知らなかった!

外から摂った菌は5〜7日くらいで便になって出て行く

人の健康のために利用することはできるのですが、ずっとお腹の中で育てることはできないのです。
もし、お腹の中がビフィズス菌ばかりになるとことはあり得ないのです。
ビフィズス菌ばかりの人もいないわけです。
ビフィズス菌ばかりですと、ビフィズス菌が悪い物質を作ることが研究でわかっています。
ビフィズス菌以外の菌が腸の強さを支えていることも研究でわかっています。

住んでいる悪い菌だって、あなたを守っている

また悪い菌はいない方がいいと考える方もいると思いますが、これもまたあり得ないのです。
悪い菌だけ完全に無くすという方法はありません。
あなたの生活状態が不良になっている時、悪い菌があなたにイエローカードやレッドカードを出してくれているのです。
もしレッドカーが出なければ、体はどんどん悪くなり、悪いと気づいた時、治療が手遅れになってしまうのではないでしょうか。
また良い菌が住める環境を、悪い菌がお膳立てしていることも知ってほしいです。

今、お腹に住んでいる常在菌が元気に善玉的ネットワークを組むために、生活(食べ物を中心に)の工夫が大切です。

その次に、緊急時に常在菌のバランスを一時的に補正する、外来菌を摂ることも大切なことです。

健康の全てを外来菌で支えることはあり得ないことなのです。

今、あなたのお腹に住み続けている可愛い常在菌に、愛情を注ぐことが一番自然で安全なことなのです。

 

 

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