腸内に水の流れを作る便秘薬について

1週間に1度の便・月に2〜3度の排便

便秘薬の効き方

1、おなかの中に水を蓄えて便を柔らかくするタイプの浸透圧性下剤(塩類下剤とも言う)。
2、痛みと急な便意がつらい便秘薬の代表が大腸刺激性下剤。
この2つのタイプがよく使われる便秘薬です。

このページはおなかの中に水を蓄えて、便を柔らかくするタイプの便秘薬について記述します。

便をやわらかくする・腸に水を溜める・非刺激性下剤

市販でも、処方箋でも随分と多く使われている「酸化マグムシウム」の錠剤タイプについて記述します。

「酸化マグムシウム」という成分は「日本薬局方」に定める国の代表的な基本薬のひとつで、
瀉下薬とか便秘薬の名で市販されています。
また「酸化マグムシウム」のことを「塩類下剤」または「浸透圧性下剤」とも言います。

腸内に水分を引き寄せ、便を軟化増大させて流れやすくします。その刺激で腸の運動が活発になり便通がつき、さわやかで穏やかな排便を促し、おなかの痛みは感じにくいお薬です。
非刺激性下剤とも言います。

便の出方の様子を見ながら、自分で錠数をコントロールできる点がとても使いやすいです。

水をためるしくみ

酸化マグネシウムの錠剤を口に含みコップ八分目以上(約150ml〜200ml)の水と共に服用することにより、錠剤は早く崩壊して胃の中では胃酸と中和反応をおこし、塩化マグネシウムに変わります。

(胃の病気で長時間胃酸を抑える薬を飲んでいる人は、酸化マグネシウムが塩化マグネシウムに変化する確率が低く成り、効きが弱くなります。)

次に小腸内で腸液の作用により炭酸マグネシウムとなり、腸内に水分が引き込まれて(浸透圧性作用)小川が流れるような状態になります。
滞っている便などは水を吸い膨張します。腸管がふくれると機械的なぜん動運動が起こり便をスムーズに前に前に進めるようになります。

胃酸がないと薬の効きが悪い
腸内に水を取られる分、口が渇いたりすることもありますので、酸化マグネシウム錠は、水や白湯などで飲むことが良いです。

お腹が痛くならず、自分で便通をコントロールしやすい薬です。

旅行中の便秘をコントロールするのは向いています

便秘は旅行の楽しみを半減します。
旅行中に便秘薬を飲んで行動すると、突然、便をしたくなったり、しぶり腹になったりしてとても安心して旅を楽しめなくなります。

そういう時は便秘薬の薬の種類を良く知って使い分けるのが良いです。
お腹の痛くなる刺激の強い薬ではなく、酸化マグネシウムのようなお腹が痛くならない薬を選びます。
旅行前2週間位、酸化マグネシウムを飲み慣れておくこともひとつの方法です。

飲み慣れておくと、決まった時間に便意を模様すようになり、便が出ずらくお腹が張る心配も避けることができます。
そして、思いっきりグルメが楽しめます。

毎朝便意がついてホッとする

 

 

酸化マグネシウムの良いところは、突然の便意や腹痛に襲われないことです。
例え便意を感じても、ある程度の余裕はありますので焦らずにすみます。

酸化マグネシウムは「水様便になるから嫌い」とか、「便の量が少ないから嫌い」とか言われますが、ある程度服用量で解決できるのです。
酸化マグネシウムは便を水に溶かして、流し出す作用の薬ですので、バナナ1本くらいの固形便を期待はしないことです。
このことはぜひ理解していただきたいところです。

安全で、コントローしやすく、何と言ってもお腹が痛くならないのが良いです。

酸化マグネシウムの大切な注意事項

注意しなければならない点は「腎臓機能が衰えて尿を出す力が少ない人」には気をつけなくてはなりません。
酸化マグネシウムは腸内に作用するようになっていますが、それでも20%くらいはマグネシウムとして血中に入ります。

常に血中にもマグネシウムがあるのですが、腎臓の悪い人は過剰に入ってきたマグネシウムを流し出せない人もいます。
このように便秘にならないように漫然と酸化マグネシウムを飲み続けると、血中にマグネシウムがたまりすぎて、高マグネシウム血症になります。

こういう方はマグネシウムの血中濃度を定期的に測定しなければならないのですが、漫然と飲み続け未測定の時、死に至る場合があるので気をつけなければなりません。
2012年4月以降、高マグネシウム血症で血圧低下や心停止など、高齢者に4例の死亡事故がでました。

2015年に厚生労働省は特に報告の多かった高齢者の服用について、薬の添付文書で注意を喚起するように製薬メーカー、薬局薬店などに指示が出ております。

酸化マグネシウムの便秘薬を購入する時、また処方箋調剤で薬を受取る時に注意書が渡されますので、よく読むことが大切です。

マグネシウムはミネラル

だからと言って、とてもこわい薬と思われても困りますが、「日本薬局方」に収められている基本的な薬剤で安全性も高いものです。

成分のマグネシウムは、香川県の瀬戸内海の海水から採集した天然のマグネシウムを、乾燥させて焼き上げたものが多く使われております。
マグネシウムを焼き上げると酸化マグネシウムとなるのです。
マグネシウムは体に必要なミネラルでもあるわけです。

便秘薬を飲まなくとも、毎日快適なお通じをつけるように生活学習をしましょう。

 

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「えっ! そうなの? そう言えば心当たりあるわ」 「なるほど、そういうことだったのね」 「マンネリ化したやり方ではダメなのね」 「考え直して、取り組んでみようかしら」  につながる、ヒントを書いてゆきます。