痛みと急な便意がつらい便秘薬について

便秘薬の効き方には、
1、痛みと急な便意がつらい便秘薬の代表が大腸刺激性下剤。
2、おなかの中に水を蓄えて便を柔らかくするタイプの浸透圧性下剤(塩類下剤とも言う)。
この2つのタイプがよく使われる便秘薬です。

ここでは、腸の神経に直接に刺激を与えて、その刺激によって腸を無理に動かして便を出させる、いわゆる痛くてつらいタイプの大腸刺激性下剤について記述します。

痛みと急な便意がつらい大腸刺激性下剤

大腸刺激性下剤の特徴

痛みを感じるということは大腸刺激性下剤の一つの副作用です。

痛くなる便秘薬でも「自然生薬で体にやさしい」とか、痛みを有する類似素材が入っていても「毎朝すっきり」などといかにみ苦痛がないように宣伝されていることもあります。

センナやダイオウの成分の市販の便秘薬がお腹がいたくなる理由について述べます。
センナやダイオウの薬の成分が、血中に吸収されて8~12時間後大腸の神経に刺激を与える仕組みになっています。

いわゆる自分のペースで運動している腸に対して、ムチで打ったり、矢で突くように薬の成分が刺激を与えます。
この不定期な刺激が腸に届くと腸が動かざるを得ません。
この時は痛みを感じるのですが一種の副作用とも言えます。

この辛さにさらに拍車をかけるのが我慢しにくい便意です。
肛門に力を入れて漏れまいとしても、トイレに入るまではとても辛いものです。

不意に襲われる下痢便も変わりませんが、どんな方でもこのような辛い経験は共有できることです。

便秘の定義から考えますとこのように痛みを伴い、早く便を出すために使用する便秘薬は長期に漫然と使う物ではないと気がつきます。
腸粘膜が黒くなるメラノーシス(大腸黒皮症)は固く肥厚して、常在菌の住処に向かない粘膜になります。
漫然と続けている人が多いことに問題が多くなります。

便秘の診断と治療の指針は以下のように記されています。

第1に選定すべき便秘薬は、腸内の流動性を高める酸化マグネシウムの処方で様子を見て、やむを得ないとき刺激性下剤(センナ・大黄)を使用します。
しかし、連用は避けることが望ましいです。

4〜50年前なら、とても理解できる治療指針だったのでしょう。
今はどうでしょうか。

ストレスが多い、食べ物が変わった、寝不足が多い、仕事のせいで便意のある時に時間が取れない、いろいろな理由で形の良い便をタイムリーに出せなくなっているのでしょう。

そしてせっかちな排便を望むようになり、お腹の痛くなる薬を求めて、連用して、そして増量して行くことを考えると、とても不安になります。

漢方薬として歴史を誇る大黄(根)や欧州の民間薬のセンナ(葉)の成分のセンノシド、アロエ(葉)などは服用して8~12時間後に効いてきますが、少なからず慣れの現象が出てきますので、早い時期に薬から逃れる生活習慣を身に付けなければいけません。

大腸刺激性下剤としてもう一つタイプの特長と種類

種類は違いますが、同じ大腸刺激性作用を持つ合成下剤の成分としてビサコジル、ピコスルファートが代表的なものがあります。
服用後6~12時間で効き、作用幅は大きいですが、やはり慣れの現象が生じます。
はじめはよく効くのですが次第に効かなくなり、逆に頑固な便秘に移行したりします。
これは下剤の刺激によって大腸や直腸が炎症を起こし、常に便意を感じるようになり、その上、腸の平滑筋がカリウムイオン欠乏によって緊張を失い、ぜん動運動が鈍くなるためです。
効かないと思って量を増加したりすると、かえって悪化して厄介になります。
つまり、大腸刺激性下剤は1週間以上の運用は避けることが望ましいです。

刺激のある浣腸・坐剤類としてもう一つのくくりについて

浣腸のグリセリンは稀に、浣腸でないと出ないという依存性が出るので注意が必要です。
ビサコジルという成分の座薬は、効きがいいのですが急性的に腸に症状がある人や、痔の悪い人には使えないので注意が必要です。

 

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