助け合う常在菌たちのはなし

常在菌はそれぞれが作り出したものを、お互いに利用し合う

常在菌はお互いに作り出した栄養素は、お互いに与え合い、利用し合っているのです。
腸内にあるビタミンB群はそのほとんどが常在菌によって作られます。
ビタミンB群は常在菌の発育に必要な栄養素なのです。

菌たちの発酵によって作られる有機酸や様々な栄養物は、常在嫌気性細菌(空気を嫌う細菌)のエネルギーになります。
嫌気性細菌はまた、センイや難消化デンプンやオリゴ糖を発酵させて、酪酸やプロピオン酸や酢酸を作り他の細菌の発育を助けます。

ビフィズス菌はセンイを発酵できないが、センイを発酵する菌がセンイを発酵してオリゴ糖を取り出してくれる。
そのオリゴ糖を食べてビフィズス菌は発育や増殖や免疫力を増強できるのです。

オリゴ糖はビフィズス菌を育てるからといって、オリゴ糖を薬のように単独で飲み続けることに気を配らなくとも良いのです。
常在菌は与えられた食材でみんなが利用できも物を作り合い生存しているのです。

食物センイの発酵は短鎖脂肪酸(有機酸)が多く産生され、便のカサが増え、酸化から守られ、ペーハーが下がって強い腸作りにつながるのです。

こんな研究があります。

ここから引用
センイの性質によって発酵できる程度に差があることがわかっている。
たとえば、キャベツのセンイだと89パーセント、にんじんのセンイだと90パーセント発酵されるが、フスマは45パーセントである。

さらに興味深いのは、センイを摂ると便に含まれる細菌の量が多くなることだ。
普通の洋食を食べている場合、便の中の細菌重量は約35パーセントだが、フスマを摂ると45パーセントになり、キャベツを食べると50パーセント
にもなる。

便の重さの半分が腸内細菌だということも驚きだが、センイを食べると確実に腸内細菌が増えるということでもある。
引用終わり
腸内革命 森下芳行著 ごま書房 より

おならが出ることを嫌って、おならの出ないような生活を心がけている人もいるのではないでしょうか。
おならが出るのは、色々な細菌がお互いに作った生成物にエサにまた発酵をするという、発酵の連鎖が起こっているということです。

常在菌が元気にたくさん増えている証拠なのです。
何よりも発酵とは腸の活動に良いものを作られて、ひいては人が元気に過ごしていける原動力になるのです。

朝の寝起きにおならが出る人、朝食後におならが出る人は常在菌がおなか良いものをたくさん作りましたという合図なのです。
常在菌が助け合っているという証です。

常在菌はお互いに助け合って、ネットワークが組まれているのです。
温かい腸にタダで住んでいるわけでは無いのです。

人に恩返しをしてくれているのです。

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