便秘と便秘薬に多い質問

腸を刺激する下剤

センナとか市販の便秘薬はお腹が痛くなって困っています。
どうしてですか?

大腸刺激性下剤の一種の副作用です。腸の神経を直接刺激して、蠕動運動を高めて便を出させるタイプです。
・大腸刺激性下剤は種類も数多く、現在市販されている大部分がこのタイプの便秘薬です。
・漢方薬で発売されている多くが大黄(根)や民間薬のセンナ(葉)の成分のセンノシド、アロエ(葉)などです。
おだやかな作用で8~12時間後に効きますが、急激な痛みよりむしろ急激な便意に悩まされます。
また慣れの現象が出てくるのが難点です。
・同じ作用を持つ合成下剤として、フェノバリン、ビサコジル、ピコスルファートが代表的なものですが6~12時間で効き、作用幅は大きいです。急激な痛みや急激な便意に悩まさることもあります。やはり慣れの現象が生じます。
はじめはよく効くのですが次第に効かなくなり、逆に頑固な便秘に移行したりします。
これは下剤の刺激によって結腸や直腸が炎症を起こし、常に便意を感じるようになり、その上、腸の平滑筋が緊張を失い、蠕動運動が鈍化するためです。
効かないと思って量を増加したりすると、かえって悪化して厄介なことになります。
つまり、大腸刺激性下剤は1週間以上の運用は避けることが望ましいということです。
便秘薬の頓服という位置付けで使用する方がよいです。

ビフィズス菌や食物繊維、オリゴ糖などを摂っているのですが、便秘は改善されません。
どうしてですか?

長年の便秘により停滞した古いものが腸の中にあったり、常在菌のバランスが悪玉的なネットワークになっているうちは改善しにくいものです。
腸の中の内容物を流動化させ、古い停滞物処理をした後なら、ご質問の種々の材料が効果を表わしますが、それでも3ヶ月から6ヶ月かけなければ善玉的なネットワークが出来上がりません。
オリゴ糖を単独で摂ると下痢気味に便が出ることで通じがついたと楽観しない事です。オリゴ糖を好む菌だけが増えて常在菌全体のバランスが崩れることにつながることを知っておくとよいでしょう。
これで便通がつくから、ずっとオリゴ糖を続けることも感心しません。
食物繊維も偏って摂ると、返って便秘がひどくなることも知りましょう。食物繊維も量と材料と継続性を持つというのがポイントになります。
外来菌のビフィズス菌を摂ることも悪いことでは有りませんが、根本治療は自分のお腹にいる常在菌(ビフィズス菌など)を増やし、活性化させることで便秘を完治させるという生活目標を持つ事です。

長年(3年以上)の便秘でも治るのですか?

治ります。考え方として、元々は便秘に縁がなかったわけですよね。それが生活環境、食事環境、社会環境から来る変化で便秘になったわけで、もとを言えば、便秘でなかった頃をイメージして各環境を少しでも変えさえすれば治ります。 便秘歴の長い方ほど少々時間はかかりますが治りますよ。薬だけでなんとかしようと焦らないことです。

便秘薬は服用量を増やしたほうが効きますか?

決まっている服用量でも充分効果がありますが、わずかな増減で排便をコントロールすることもできます。
短期間(一週間以内)ならやむを得ないでしょうが、特に大腸刺激性下剤の増量は好ましくありません。
他に増量するとクセになるタイプの便秘薬があるので、気をつけることが大切です。
癖になることを習慣性、飲まなきゃならないと思い続けることを耽溺性(おぼれる)、いずれもやめてほしい行為です。
腸内細菌を育てることで完治できると、腹案としてもっていただければ量を増やすことはなくなるはずです。

便秘薬を長期間服用しても問題はないですか?

薬によっては慣れが出たり、慣れにより効き目が薄れたと勘違いして増量したりするケースが多いようです。
便秘薬を長期服用してかえって便秘になったり、副作用の強いものを連用して厄介な病気になることもあります。
便秘薬は一時的に便通を助けるものであることを認識しましょう。漫然と長期間服用することはお勧めできません。
一番大切なことは、自分のおなかに住んでいるに常在菌を善玉菌ネットワークにすることが、便秘薬の服用を短縮化できる近道であることを知っていただきたいものです。

妊娠または生理時はどうして便秘になるのですか?

女性には生理周期があり、排卵後から生理前にかけて、体内で黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
このホルモンは妊娠の維持をするために、腸の運動を抑えたりして流産を防ぐ作用に働きます。
一方、生体は妊娠も生理も身体にとって通常でない状態と認知して、出血または破水等が有りうると自然認知しながら水分を溜め込むという作業が始まります。
ですから、腸管の水分までも貯留の方に回るので、腸管内の水分は枯渇気味になり、便秘を招くことになります。
特にこの時期の女性は便秘になりがちですが、こういう時こそ腸管内の水分を保持するための下剤として、浸透圧下剤(酸化マグネシウム)が有効となってくるのです。
そして、腸内細菌を善玉菌ネットワークにする食及び機能性のあるサプリを摂ってゆくことです。

 

酸化マグネシウム類は、水様便になるのが嫌いです。

酸化マグネシウムは浸透圧下剤ともいい、腸内に溜まっているものを短期間に排泄することが目的のものです。
水様便にして腸内に川の様なな流れたを作って通じをつけることを目的として存在する薬物です。
好き嫌い以前の理にかなった治療薬ですね。
短期間でお通じがつく上に、長期に服用しなければならない不安もないのが、非刺激性下剤の酸化マグネシウムの良いところです。
水様便になるのが嫌いなら、少量でお通じをつけながら、同時にあなたの腸内細菌を機能的な食で育てていくことです。
便秘薬が不要になる手順を作り上げて下さい。

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「えっ! そうなの? そう言えば心当たりあるわ」 「なるほど、そういうことだったのね」 「マンネリ化したやり方ではダメなのね」 「考え直して、取り組んでみようかしら」  につながる、ヒントを書いてゆきます。