消化吸収の大切な腸、空腸(上部小腸)

空腸は生命を作る入り口

普段は小腸の中の特に、空腸はとても大切と考えて生活している人は少ないことと思います。
この空腸が味を感じることに賢く、食べ物の最小分子にまで消化し、吸収する。そしていつもピッカピカで温度も37〜38度あり、癌には無縁であることをご存知でしたか。

もし、この空腸がまったくののろまだったら、人は生きていけません。
そして、この空腸に脳と同じ働きがあるといいます。
そうなんです。実は人の脳はここから発展していったと考えられています。
生きるための自動能をもち精密な働きをするところなのです。

以下引用

小腸の不思議
消化管のうち半分以上の長さを占める臓器が、癌にならないのは実に不思議な気がしませんか。
長崎大学医学部移植外科教授・医学部長の兼松隆之先生によると、「小腸では食べ物の通過時間が短いため発癌因子に暴露(さらすこと、むきだしにすること)されにくいこと、免疫系が発達しているため防御機構が優れていること、小腸粘膜が短時間で生まれ変わること」がその理由だろうということです。
おそらく、小腸粘膜の吸収上皮細胞が3〜5日で入れ替わるため、癌化する時間がないのではないでしょうか。

ところで、長崎に原子爆弾が投下されたあと、多くの方が白血病をはじめとする血液疾患で亡くなりました。これは、一般的には骨髄が放射線を取り入れ、骨髄における造血がうまくいかなくなったためと考えられています。
これに加えて小腸にレントゲンが大量に照射され、腸内細菌が死んでしまったのも原因の一つではないかと、考えています。
このような患者さんの小腸の壁はツルツルになっていたそうです。

小腸は、体の根っこである。東洋医学 考根論 田中保郎著 長崎文献社より

精密機械、空腸のしくみ

口で食べ物を噛んで砕き、ぶつ切りにして唾液と混ぜてかゆ状にします。
胃では蠕動運動や胃液でさらに細かくして、十二指腸では膵液や胆汁を使い食べ物の中の栄養素を加水分解します。
胆汁により分解、溶解、中和、乳化作用など科学的に消化します。
そして、最後の工程で食べ物の栄養素を吸収できる分子の状態にするのが、空腸の網のような粘っこい吸収上皮細胞なのです。

下図がその最終吸収をするしくみなのです。

空腸の消化吸収粘膜の仕組み

吸収細胞膜に消化酵素が埋め込まれていて、3〜5個繋がった分子がいとも簡単に切断されるのです。
すごいですね。
(3〜5個繋がった分子を切断=数個繋がったアミノ酸や、2個繋がった糖類をそれぞれ最少の単糖にすることなのです。)

人が食べたものを黙々と文句を言わず、次から次へと処理していくのです。
こう考えると処理しきれない食事量とか、偏った食事とか、強いストレスとか、多すぎる食品添加物などはこの精密機械の調子をきっと狂わせてしまうのでしょう。

命の入り口は宿主(ヒト本人)の好き放題な食事でも、文句を言わず黙々と消化吸収の作業を続けるのです。
でも、この精密機械も胃の働きの具合とか、外部よりの細菌とか、カンジタ菌などが入り込むと厄介なことになるのです。

厄介な状態とは(この厄介性は小腸全体に影響します。)

空腸には腸内細菌(常在菌)が住み着いておりません。
流れが速いため、大腸内のように定着して発酵をする時間がありません。

また定着して化学反応を起こすと、吸収細胞の精密な機械が壊れてしまいます。
以下に記すのが常在菌が定着したり、大腸から常在菌が逆流して厄介な症状を引き起こすことになります。

・リッキーガット症候群(LGS=leaky gut syndrome))
粘膜が傷つき細胞の状態が悪化して吸収箇所が大きくなり、未消化のものや分子の大きな有害物質が血中に漏れてアレルギーなどおこします。
甘い食べ物を多食している人、いつも風邪ひきやすい免疫力の低い人は特に気をつけたいです。滅多にないですが、腸粘膜を治すには時間がかかりますので大事にしましょう。

真菌の一種でカンジタ・アルビカンスと言う菌は皮膚や消化管や女性の腟の粘膜に常在しています。普段は何の悪さもしませんが、体調が悪いときなどに感染性が出て来ます。このカンジタ・アルビカンス菌は酵母菌の一種なので、カンジタ菌に感染したら、パンなどの酵母で作った食品を食べないようとい言う医師がおりますが、このような指導は間違いです。
系列は一緒でも最後の分類で分かれていますので、酵母の発酵食品は全く心配はいりません。

リッキーガット症候群 網目から洩れる

・小腸菌増殖症(SIBO=Small Intestinal Bacterial Overgrowth)
小腸で異常繁殖したバクテリアが食べた物を分解・発酵させる時にガスを発生させます。症状としてはガスの過剰発生・腹部膨満感・下痢・便秘・腹痛等を伴います。

・過敏性腸症候群(IBS=irritable  bowel  syndrome)
いらいらしたり緊張感が漂ったり過敏刺激に感じやすくなっている腸の症状です。便秘や下痢に悩まされるので大腸などの検査が行われますが器質的な症状は見つからないのが現状です。自律神経やホルモンの状態により腸全体の運動を変化させます。
第一の能とも考えられる空腸ですので日常生活において、ストレスを乗り越える生活環境を作り上げることが大切です。

空調のしくみは命と健康を守るとても大切な臓器なのです。
厄介な症状を起こさないよう腸を愛することが大切です。

 

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