腸は第一の脳 ? それとも第二の脳 ?
解剖学的とか、そのような立場の資格はございませんが、腸や常在菌の機能を知ると、どっちが第一でどっちが第二と選別できないような気がします。
腔腸動物(ヒドラ、みみず、クラゲなど)などは、体が一本の管腔のようになっています。
この一本の体の中で食べ物を探したり、お腹が減ったり、食べ過ぎなかったり、便を出したりします。

腸は自分で考える臓器です。
外の情報が集まり、消化、吸収、排泄、免疫調節という複雑な仕事をタイミングよくこなす腸です。
実はその都度脳からの命令を待っているわけではないのです。
みずから消化管専用の脳を持ち、自分で考えているのです。
でも全く独立しているわけではなく、あくまでも自律神経に支配されているのでストレスは敏感に感じます。
進化の過程では腸から脳が生まれたそうですが、今では論点が逆転しまっているのですね。
一本の管の腔腸動物の時、外を感じながら、各部位でわがままな要望がではじめたので、分離して脳ができたのではないかとも言われます。
腸は生きることで必死です。
仮想ですが、わがままな部位で欲望が膨らむということは、目も、耳も、鼻もない腔腸動物ですが、もっとたくさん食べたい、もっと美味いものがないだろうか、もっといい香りものを食べたい、自分のことは自分で考えたい、もっと多くのものを見てみたいなどと欲望が膨らんだに違いないと思います。
本来の腸は子孫繁栄と生きていくのに必死なのに、余計な考えはいらないはずでありました。
しかし、わがままな部位の考えが大きくなって、脳に分化したのではないかとい言います。
胎児もまず腸ができて、お母さんからへその緒を通して栄養をもらい、人に成長します。
子孫の繁栄の根幹は腸なのです。
腸から「わがままなことを言うなら、部屋を出てゆきなさい!!」と言われたかは定かではありません。
見る、味、匂い、聴く、触るの五感を潜望鏡(胴体は海の中でも、顔は外を見回せる)の役割として、腸から離したということです。
そして各五感をまとめたのが頭部に位置するのです。

だから、腸が本家と言いたいのです。
本家はおとなしいが、分家より権限が強く、支配力があります。
本家から独立したので分家ということで、脳は分家で第二の脳と考えております。
第一の脳は腸であると考えたいです。
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