冷やご飯や、おにぎりをチンしないでたべる
タイトルはずいぶん端折っていますが、検索されやすいと意識して書きました。
このタイトルには話の中身として、ことわり学が多く詰まっているので記述します。
結論から言いますと次の4つのキーワードがあるからです。
- 太りにくい
- 脂肪がたまりにくくなる
- 常在菌が育つ
- 腸が丈夫になる
ごはん、すなわち「おこめ」の成分で「太りにくい」が組み立てられます。

ごはんの成分はネバリやうまみの成分をアミロペクチンとい言います。
一方、かたく、糊化(ノリが固まる状態)してパサパサになる成分をアミロースと言います。
もうお解りと思いますが、炊きたてのごはんはアミロペクチン成分が多く、美味しく食べられて、消化しやすい中身になっています。
もちや、赤飯が粘りがあっておいしいです。
ごはんはブドウ糖がたくさん繋がっており、水や温度があるとつながりは切れるのです。
熱いうちに食べると人の消化酵素の力も加わって、つながったブドウ糖がバラバラに切れて血中に吸収されます。
ブドウ糖はエネルギーに使われるものですから運動が少ないと、このブドウ糖は中性脂肪となってたまってゆくのです。
ご飯が好きな人にとって酷なおはなしですが、気にすることはありません。
ごはんの食べ方で言いますと、冷えた状態で食べたりあまり噛んで食べないようにすれば、ご飯を堪能できます。
うどん、パン、熱い麺類を好んで食べすぎないようにと糖質制限の話題でささやかれますが、ご飯は食べ方次第で健康を支えてくれます。
さて、冷たく硬いごはんや、あまり噛まないごはんは人の消化酵素でも分解できないくらい、数多くつながっているブドウ糖が切れないので、そのまま大腸まで流れ着いて大腸に住んでいる常在菌のエサになるのです。
常在菌は自分の酵素です発酵(分解)して、常在菌たちのエネルギーであるブドウ糖というエサに恵まれるのです。
常在菌はえさに恵まれ、プロピオン酸や酪酸という短鎖脂肪酸(有機酸)を作るのです。
特にプロピオン酸は血中に入り肝臓にまで流れ着いて、肝臓が余分なブドウ糖を中性脂肪に合成することを妨害するのです。
冷たく硬いごはんやあまり噛まないごはんは、肥満防止につながっていくことが理解できたでしょうか。
3と4のキーワードは腸のぜん動運動で基礎代謝が上がり、太りにくくなります。
腸内発酵が進むことで腸粘膜が常に新しくなり、弱酸性になることで常在菌が増えて環境が良くなって抵抗力がつきます。
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大腸から吸収されて肝臓まで運ばれたプロピオン酸は、脂肪を燃焼するデータ
※データ:Nutr Metab(Lond).2004 Oct6;1(1):8.)
※日経ヘルス 2006年12月号掲載
飲み会の締めの熱い炭水化物は胃にとって厄介なもの
飲み会のコース料理の締めにお雑炊にしてくれるサービスとか、ラーメンを食べて締めるなどと言うことは、肥満促進薬や糖尿促進薬を飲んでいる様なものと捉えることができます。
胃はカンカンに怒りながら、大量の胃酸を出して消化促進に努めようとします。
なぜなら、胃の本来の仕事はたんぱく質を分解するのが仕事です。
それでなくとも疲れている胃に大量の炭水化物を分解せよと、残業を押し付けるヒトの食欲と強欲、しかも残業手当も与えもせずにです。
胃は胃酸と言う武器を使い、あらゆる手(胃酸過多、食道炎、嘔吐)を使い反撃してきます。
こんな状態が常時続くと、体はいずれどのようになるかは自ずと答えが出て来ます。
(このことについて別の機会に関連記述をします。)
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