免疫を担当する大切な腸、回腸(小腸下部)

回腸は体の免疫をつかさどる重要なところです

以下のことを総称して免疫の強さと言います。

  • 病原菌やアレルゲン侵入を止めて抗体の防御壁を作る力を言います。
  • 侵入した病原菌や体内で育つ悪性細胞を発見する力を言います。
  • 応戦する力を言います。
  • 積極的に攻撃する力を言います。
  • 病巣(戦場となったところ)の後始末(掃除)する力
  • 傷口(戦場となった地をきれいに平らにする)を治す力を言います。
  • 体全体の体調を元通りに復元する力を言います。

喉ボトケから13〜15cmくらい下の胸骨の内側に、骨髄で誕生したいろいろな免疫細胞を、胸腺という学校みたいなところですが育てる場所がああります。
この場所で免疫細胞を育てるのは20歳くらいまでで、その後は自然に退縮してゆく臓器なのです。

この退縮度合いは40歳代で50%、70歳代で10%代まで退縮してしまうのです。
それでは免疫細胞を育てる場所はどうなるのだろうと思いますが、上に書きました胸腺が退縮した分だけ腸管で免疫細胞を育てるように入れ替わって行くのです。

体をまもる大切な仕事ですがなぜ、胸腺から腸管に引き継がれるかがあまりわかりません。
今の教育環境みたいなもので20歳くらいまで、生き方や学問を学ぶ事だったので胸腺という義務教育機関でよかったのでしょう。

大人になると自分で食事をしたり、寝不足になったりストレスと戦いながらでも、体の免疫力は強く維持していかなければなりません。
免疫細胞を育てるのは並大抵の事ではありませんので、大きな臓器に移り変わったのかとも考えられます。
そして、外部環境の弊害をもろに受ける腸に免疫細胞教育機関に託すことで、いろいろな事象に叶った免疫細胞を強化するには第一の脳である小腸の方が適任かとも考えられます。

回腸の働きの大体を知る

大人になると下記のようなあらゆる場面で、自分の免疫力を持って体を維持してゆくように出来ています。

  1. 花粉症から身を守る
  2. 薬物から身を守る
  3. 感染症から身を守る
  4. 食品添加物から身を守り排せつする
  5. 体内で発生するガン細胞を監視したり殺傷したりする
  6. 傷ついた皮膚や組織の損傷を修復する
  7. 落ち込んだ体力や気分を元どおりにする力
  8. その他

長い腸の中のどのあたりで免疫力を発揮しているのだろうと不思議に思うでしょう。
おおよその場所と代表的な働きと特徴を絵にまとめてみます。

免疫の要のパイエル板とは

回腸のイラストの中に赤い点々はパイエル板と言って、大人は40個から50個くらいあります。
ここが免疫の要なのです。

これがパイエル板は小腸のヒダヒダの更に小さい絨毛の中にドーム状の目があるのです。
絵では目のようですが、ここで腸の中の環境を監視して、その状態により免疫細胞全体に色々な仕事を割り振りするのです。

大雨や台風や地震の被害が発生すれば、その程度に応じて対策本部を作り被害の状況をみて対策を講ずるのです。
生活のなかで私たちが日常、行動していることと同じことが腸内で24時間、365日休まず監視しているのです。

免疫のことを書きますと難しくなり、眠けを誘いますので生活の中でどのように注意すると、免疫力を強く保つことができるかを絵に書いて見ます。

良い腸内環境のしくみとはたらき

腸内環境が良いと言うことは腸内細菌のバランスも良く、菌数も安定していて線維やオリゴ糖を餌に酢酸と言う有機酸(短鎖脂肪酸)を作ります。
回腸(パイエル板)はいつも共存関係にある菌たちと会話しています。

常在菌「パイエルさん、今日も良い食事が流れて来ているよ〜」

回腸「あ、そう じゃ今日もバイキンたちを殺したり、粘膜や皮膚を厚くしっとりするIgA抗体を作ることに専念するね」

常在菌「ありがとう! 厚い粘膜ができると僕たちのベットにもなるし、ずっと住み続けて来た相性の合う仲間がベットの中で増えることができるんだ」

回腸「外来菌より常在菌の方が信頼できるし、会話もしやすいのでたすかるよ!」

悪い腸内環境のしくみとはたらき

腸内環境が悪いと言うことは腸内細菌のバランスが悪く、菌数も不安定で有機酸(短鎖脂肪酸)を作り出す環境にないと言うことです。
回腸(パイエル板)はいつも共存関係にある菌たちと言えども会話はきっと、おもわしくなくなっているでしょう。

常在菌「パイエルさん、菓子パンや砂糖やインスタント食品にきつい薬が流れ込んで来ているよ〜」

回腸「えっ、また〜 困ったね。 じゃ今日はそんな毒物になるようなものを体に溜めないようにまた、食事の内容を良くしない人にIgE抗体を作ってイエローカードを出しておくね」

常在菌「ありがとう! うすい粘膜じゃ生活しづらいし、ずっと住み続けて来た相性の合う仲間が減って腸に良い有機酸(短鎖脂肪酸)を作ることができないので助けてほしいよ〜」

回腸「回腸も傷ついたり穴が開いたり、食べ物や悪いものまで血管に入ると良くないのでレッドカードも用意するよ」

常在菌「本人も早く気づいてほしいです!」

肌がきれいで明るい人は腸の中も色艶がいい

慢性便秘症であったり、便秘でお腹の痛くなる便秘薬を常用している人は肌に透き通った感がなく、暗く感じます。
体全体の皮膚と腸の粘膜は実は一枚の面として繋がっていることは皆さんもご存知でしょう。

高い化粧品を使い続けるより、腸内をきれいに保つ生活をすることの方が安くつくし、毎朝鏡を見ても嬉しいじゃないですか。
腸内をきれいにすると言うことは常在菌たちの力を借りるため、常在菌に毎日餌を与えて発酵してもらうことなのです。
そして毎日、少し恥ずかしいくらいの立派な便を作り上げることです。

腸が免疫のカギを握っていることは多くの方が知っていることです。
このページでガンに関わる免疫のことを書くと長くなりますので、空腸のパイエル板とアレルギーのお話を取り上げて腸管免疫のことを記述しました。

 

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「えっ! そうなの? そう言えば心当たりあるわ」 「なるほど、そういうことだったのね」 「マンネリ化したやり方ではダメなのね」 「考え直して、取り組んでみようかしら」  につながる、ヒントを書いてゆきます。