酸化マグネシウムの便秘薬としてのアストルベン錠について

酸化マグネシウムは天然のマグネシウムを焼いたもの

医療用の粉薬酸化マグネシウムを、日本でいち早くアストルベン錠として、錠剤化、一般用医薬品化を手がけて31年も経ちました。
酸化マグネシウムは医薬品の規格基準を定める日本薬局方の基本的な医薬品です。
海水から抽出精製した天然のマグネシウムを焼き上げて、酸化マグネシウムという薬品になります。

酸化マグネシウムの使われ方を記述します。

  1. 制酸剤として使われます。(作用する部位は胃内で服用後数分で作用発現、30分〜1時間以上持続) 胃酸による痛みや炎症を鎮めるために胃酸を薄める作用をします。
    (現在医療用で普及している胃酸を止める薬とは違います。)
  2. 便秘薬(緩下剤ともいう)として使われます。(作用する部位は小腸、大腸で個人差もあるが2〜12時間後で作用発現)
    酸化マグネシウム胃酸や腸液と反応して濃度を高め、浸透圧(薄い濃度のものを濃い濃度に引き込むこと)を働かせて腸管から腸内へ水分を移動させて便を柔らかくします。浸透圧性下剤と言い、刺激がありません。
  3. 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使われます。(作用する部位はじん臓、尿路)
  4. 作用の多い酸化マグネシウムですが、アストルベン錠は「便秘」と言う使い道で承認を受けて発売しております。
    (医療用の酸化マグネシウムはアストルベン錠の成分と全く同じですが、上記1、2、3のすべてが使い道として載っています。

少し胸焼けがする時はアストルベン錠を2〜4錠飲むと、出ていた胃酸が中和されて症状が楽になります。(胃酸を抑える薬は胃酸分泌を止める薬です)
ちょっとした胸焼けは分泌を抑制するより、中和するのが良いです。
胃酸を長い時間止めることは栄養吸収や健康に問題が出ます。

過度のストレスや緊張が続いてまぶたが痙攣する時や、足の筋肉のこむら返りが辛い時も一時的に服用すると回復します。
マグネシウム不足の症状はたくさんあるので薬剤師、登録販売者にお聞きすることをお勧めします。

酸化マグネシウムの中にミネラルとしてのマグネシウムは60%あります。
現代はミネラル不足の時代と言われており、食事で不足しているミネラル不足は1日にアストルベン錠を1〜2錠飲むことでミネラルの補充にもなるものです。

連用してもミネラルとしても活かせる酸化マグネシウム

便通をつけるために酸化マグネシウムを朝夕空腹時に3錠づつ服用すると、小腸、大腸で作用して目的が達せられるわけですが、その服用量の30%前後は血中に入ることがわかっています。

アストルベン錠を1日に6錠(2,000mg)服用したとして、その30%の600mgが腸管から吸収されます。
酸化マグネシウムの中にマグネシウムが60%含まれると前述しました。
腸管から吸収される600mgの酸化マグネシウムの中に、360mgのマグネシウムを得ることができることになります。

マグネシウムの栄養としての推奨摂取量は1日380mg前後です。
しかし、現在の食材では1日150〜180mgが不足と言われておりますので、アストルベン錠を1日1〜2錠を服用してもマグネシウムの不足分を補充することもできます。

特に痙攣性便秘の人はマグネシウムミネラルを補充することで、ある程度緊張感が軽減されるマグネシウム効果を得ることもできます。
その点、刺激性下剤を服用するより酸化マグネシウムを服用することの方が一石二鳥ということになります。
刺激が少なく、便が柔らかくなり、痙攣している大腸がある程度緊張がほぐれることにつながればいいですね。

一般的なマグネシウムの良い作用を記述します。

  1. マグネシウムの多い食事は、悪玉コレステロールと中性脂肪を低下させ、善玉コレステロールを増加させる。
  2. マグネシウムは血圧を低下させる。
  3. カリウムと協力して、心臓のリズムを整える。
  4. 血管を広げて、血液循環を良くする。
  5. 血小板が固まり過ぎるのを防ぐ。
  6. 尿路結石の再発を予防する。
  7. 便秘を軽くする。
  8. 足の痙攣やまぶたの痙攣を改善させる。
  9. 神経を鎮静化し、集中力を増加させる。
  10. 糖尿病の人のインスリン分泌を改善させる。

重要なマグネシウムについて

酸化マグネシウムのアストルベン錠は発売当時、一般薬局では酸化マグネシウムは化学合成品だから・・・と言って毛嫌いされました。

そして一般薬局では刺激の強いセンナの便秘薬を、生薬でできているから体に優しいと言ってどんどん販売しておりました。
今、思うとそれが普通の時代だったと振り返るこの頃です。

一般論としてマグネシウムは体にとって重要なミネラルであることを記述します。

マグネシウムは、カルシウム、鉄といったミネラルに比べ、これまでいくぶん影の薄いミネラルでした。
マグネシウムは、鉄よりもはるかに多量に人体に内在しているのです。
人体の総体重の約0.05パーセントも占めています。
その70パーセントのマグネシウムが骨に蓄えられています。
これは、骨の形成にとって極めて重要なことです。
マグネシウムミネラルの大部分が、細胞内に含まれていて、そこで私たちの健康面全体に重要な役割を担っているということです。
マグネシウムは、多くの酵素系の活性化に関係し、カルシウムを適切に吸収するための要となっています。
マグネシウムは他のミネラル分と協調して、健全な骨格と円滑な心血管系の機能を推進します。

米ヌカ、ワカメ、セロリ、リンゴ、抹茶、大豆、玄米、海老、小麦胚芽、濃緑野菜などをたべて食事からマグネシウムを補いましょう
(同じ材料でもマグネシウムの含有量は今の時代は少し低いと考えてください。)

 

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