痛風の自分治療

左足親指の付け根に激痛発症

晦日も近い12月28日(土)のこと。
住居に入る前に靴の雪を落とすために、靴ごと外壁に足をぶつけて雪を落とすのが癖です。
少し強めに打ったので左足に違和感が残ったが、さほど気にもしていなかった。

12月29日(土)のこと、夜中から左足親指の付け根に激痛が走ったのです。
当然、習慣として頻尿でトイレにゆくのに歩行に障害が出るほどの痛みでした。
明るくして痛い部分をよく見ると赤く腫れていました。

これはもしかすると「高尿酸血症」かもしれないと瞬間的に思ったのです。
暮れの「高尿酸血症」ならつまらない年越しになると思ったのです。
もちろんアルコール類を考えて飲まなければならないし、量は当然制限せざるを得ないと思ったのです。

お酒は減量したくないために、飲み意地を張ってこの痛みはもしかして、壁に強打した左足の親指あたりの骨にヒビが入った腫れと痛みかもしれないと、救急当番病院を探すと、たまたま私の主治医のいる整形外科病院だったので受診したわけです。
レントゲンを撮っていざ主治医の診察を受けると「骨にヒビは入っていませんね」

次の言葉に思っていたことが的中です。
「アルコールを多飲していませんか?  高尿酸血症ですね。今日は痛み止め2種を1週間分だしておきます。年が明けてから内科に行って治療してください。」
私は骨にヒビは入っていないことを確認してとても安心をしたわけです。

「高尿酸血症」は食生活とストレス管理へのレッドカード

普段から尿酸値は平均値よりわずかに高いことは自覚していたわけです。
性格的に何につけてもキチンしないと気が済まない性格病なんですが、若い時は乗り過ごせてこれましたが高齢になるとストレス処理力が落ちるものなのでしょうか。

尿酸は抗酸化力のあるものでストレス時には尿酸値が高くなって、体の恒常性を保っていると思っています。
すなわちビタミンCの代わりをしてくれていると思っています。
人は体内でビタミンCが作れないわけだから、尿酸は抗酸化物質なので体内には必ず必要なのです。

尿酸が上がっている時は活性酸素(ストレス)が多いので頑張って尿酸を作っているのです。
活性酸素が出ているということは体内で炎症を起こしているということなのです。
痛い部分は薄く赤く少し腫れていました。
この炎症箇所でマクロファージという免疫細胞が尿酸結晶という異物を処理していく上で熱も出たのでしょう。

日常、人は常に恒常性維持機能というものがあり、健常人ではそう簡単にいろいろな症状が出ることはありませんが、活性酸素が出ている時は人は甘い飲食物や、アルコールを欲するものです。
この行為が過度になると体はレッドカード(尿酸結晶過多になる)を出すわけです。
とても痛い信号ですが、ありがたいものと思っていいでしょう。

「高尿酸血症」はストレスと果糖の過剰から

尿酸が上がる要因は細胞の中の核のプリンが作るのです。
よくプリン体のある飲食物は尿酸を作るから避けたほうがいいと言われますが、そんなに生真面目に考えなくともいいものなのです。もともと体内で作られています。

しかし、痛風(高尿酸血症)になる人というのはプリン体を多く含む食べ物やビールを控えることに集中しますが、ドリンク剤や甘い炭酸飲料やスポーツドリンクやフルーツジュースなど果糖が多いものを好むのは本末転倒なのです。
果糖を多く取ると尿酸の合成がとても活性化するものです。

酒でなければいいと思ってジュースや健康のためにスポーツドリンクを飲んだりますが、甘味料で最もタチの悪いブドウ糖果糖エキスがたっぷり入っています。
常に尿酸値が高めの人は、いつかは足の指の付け根あたり(手首も)に激痛が発症することがありうると自覚したほうが良いと思います。

尿酸は酸なのでアルカリ性の状態にすると溶けていくのです。
この尿酸を早く溶かして尿に排泄するには尿をアルカリにすれば良い訳です。

「高尿酸血症」の痛みと炎症はセルフメディケーションで

受診した整形外科医に正月休みが明けたら内科を受診して治療してくださいと言われその日は帰宅しました。
正月は酒を控えることは死ぬほど辛いので、分子栄養療法で習った痛風(高尿酸血症)の自己治療を実践できる時が来たと内心とてもワクワクしました。

重曹(3g×12包・263円)、クエン酸(50g・660円)を薬局で購入して自己治療の開始です。
一回に重曹1.5gとクエン酸1.5gをコップに入れ水を注ぎ込みます。
すると爽やかな気泡が立ち込め炭酸水の出来上がりです。
一気に飲み干し、さらに底に残った重曹を飲み干すために水を注ぎ込み一気飲みをした訳です。全部で400cc〜500ccのアルカリ炭酸水を飲んだ訳です。

日常入浴は毎日ですが、43度の温度で少し長めの5分間は浸かっていました。
入浴から上がって次は温湿布を通常の大きさの半分にカットして痛い箇所に貼りました。
患部を温め結晶が溶けやすくなるように集中手当てをしたわけです。

以上が取り入れた自己治療法(セルフメディケーション)でした。

正月酒を堪能した訳ですが、正月明けの6日には70%以上の回復、その後の13日は95%以上の回復でした。
さらに1週間後の20日は完治の状態でした。

自己治療を取り組むにはなんとか成果が欲しくて、果糖飲料はもともと好まないので飲みませんでしたが、特に砂糖を主体にしたお菓子類は控えました。
食事は通常通りのお正月料理は全て食べました。魚卵も食べましたし、治療中はビール500缶は計6本くらい飲みました。

血液検査をすれば尿酸値がどのくらいの値が計測されるかも知りたかったのですが、痛みも腫れも引いたので
無駄に医療費をかけることをやめました。

痛風の理学(ことわりを学ぶ)

尿酸という酸はアルカリ性のところで溶けます。
尿酸を尿でどんどん排泄させるには尿をアルカリにすれば良いことなのです。
そんなわけで尿をダイレクトにアルカリにする重曹を使ったわけです。

もう一つクエン酸を使う理由を述べます。
クエン酸は酸なのにどうしてアルカリの話になるの?ということですが、クエン酸はエネルギー生産サイクルに入ったあとCo2(二酸化炭素)に変わり、そして体の中がアルカリになるので尿酸を溶かし始めるのです。
酸とアルカリで上手に中和作用しながら尿酸を尿に排泄して行く絶妙な関係です。

尿酸は酸性なので酸の部分に行くと、うまく中和できずに結晶化します。
結晶化したのが痛風なんですが、痛風で痛くなるところは大体足の指とか、指の付け根が痛くなります。
足の先は末梢血管が特に細いので酸素が行きづらくアシドーシス(体のpH7.4よりわずかに7に近くなる弱酸性化)傾向になりやすいのです。
そこへ持ってきて足の先が冷えると尿酸が結晶化しやすくなります。
水の中でお砂糖が解けないのと同じ状態を思い出していただければいいですね。
足が冷えている時ブドウ糖果糖液の入った飲料は控える理由がわかりますね。

痛風のとき、痛い箇所は冷やさず温めて、そしてよく動かすことが治りを早めます。

疲れた時には酸っぱいものとかクエン酸が体いいということは、クエン酸はエネルギーを作るために元気になるわけです。
痛風発作は冷静に自分治療で対処できる症状です。

痛風をさける一番大切なことは体へストレスを過大に与えず、炎症を起こす事のないようにすることです。
要するにアドレナリンが出すぎる生活を避けたいものです。

こういう人にプリン体だけがダメと言っても意味がなく、予防にもなりません。
いくらなどの魚卵や白子を食べても構わないので、もっと広い目で体を見つめて上げることが大切なのです。

患者数約70万人、予備軍700万人と言われている痛風。
処方箋で出される「ザイロリック」を飲み続けても尿酸値が下がらない人にクエン酸を併用を進める医師が出てきました。
また比較的新しい薬に「フェブリク」という薬もあります。
これの主成分はクエン酸Kとクエン酸Naです。
やはりクエン酸が主体です。

自己治療するときや医師の処方薬を飲むときも、このような痛風の理学(ことわり学)を基本的に理解してとりかかることが望ましいです。
特に医師より指導が出ない痛い箇所を温めたり動かしたりすることを、取り入れるようにすると治りが早いということです。

嬉しい副作用といっても過言でない良い作用が二つありました。

1、飲酒した翌朝の気分が爽やかでした。お酒で体が酸性化した状態を早くアルカリにしたから、アセトアルデヒドの処理が早かったとみています。
弱アルカリに体をコントロールすることは、どうやら二日酔い対策に活かすこともできる療法になるかもしれないと確信を持つ一例でした。

2、毎夜2〜3回起きていた深夜の頻尿が全体的に1回は減りました。1回のみの時もありました。
体を弱アルカリにすることは膀胱も異常な緊張が取れて、尿を蓄える余裕が出るのでしょうか。

痛風の自己治療で、体を労わることわりの真実を目の当たりにしたお正月でした。