全ガンでトップに躍り出る「大腸ガン」

2019年度ガン統計予測について

日本のがん統計は、罹患データは2~3年、死亡データは1~2年遅れて公表されていますが、諸外国では、これらの遅れを数学的な手法で補正して、現時点でのがん統計を予測する試み(短期予測)が実施されているようです。

この短期予測を日本のデータで実施して、2019年のがん罹患数予測および死亡数予測の結果が、国立ガン研究センター、ガン情報サービス(2019.10.23)で公開されております。

このように数学的に補正する手法が、これからガンを罹病するかのごとく不安を広げる情報として捉えるか、それともこれらの情報をもとに生活環境を整え防御しようかと考えて捉えることがいいのかが議論されます。

これは素直にガン統計予測という早い情報と真剣に向かい合い、生活を支える重要な人ほど腸に関する情報をもっと深く広く集めて対策を取ってほしいものです。

治療や医薬品を続けながらでも日常、心がけることはどういうことか。
また腸内関連サプリで取り続けることが正しいのか、また何を摂るかという判別は難しいものですが、肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです。

大腸ガンが発症する要因について

1、肉食、高脂肪食量などの欧米食の増加。
2、食物繊維、難消化多糖類の摂取量低下と野菜の繊維含有量の低下。
3、薬物やストレス、糖質過多で腸内細菌力が低下している。
4、細胞内の遺伝子を活動させる重要な栄養素が不足。

などが考えられますが、各項を簡単に解説します。

1、肉を多く摂るのはアミノ酸の一種トリプトファンから、嫌気性細菌や大腸菌が作るインドール、ポリアミンの一つプトレシンからスペルミジン、さらにフェノール、チロシンなどの代謝産物が発ガンの促進因子となります。

肉、魚などのタンパク質には繊維がなく胃の消化酵素(胃酸 )ペプシンでぶつ切りに消化、次に十二指腸で胆汁、膵液で少し細切れに、そして腸液でかなり細切れに、そして小腸の粘膜の膜酵素でアミノ酸という最小物質に消化されて体の栄養として使われます。

注意しなければいけないことはこの胃から小腸までになんらかの支障(胃酸を抑える薬を飲み続けるなど)があって、細切れにしなければならないのに細切れにならなかった肉、魚が常時大腸に流れ着くことで、腸内細菌のバランスを乱したり、未消化蛋白を餌に増殖する常在菌が繁殖して発ガン物質やガンプロモーターとして活躍し始める物質を作り始めることになるわけです。

兎にも角にも大腸という箇所は大腸に生息する常在菌が住みやすく、増殖しやすく、発酵工場として環境整備が最も大切な箇所なのです。
この基本的な仕組みを理解して大腸ガンを予防したり、抑制していくことが大切なのです。
健康で生きる理学として譲れない一面です。

また高脂肪食では脂肪を分解してくれるものは肝臓が作る一次胆汁酸(コール酸、ケノデオキシコール酸)で消化分解できます。
しかし、高脂肪食を摂りすぎると一次胆汁酸が過剰分泌となり、余剰分は腸内細菌叢の働きにより二次胆汁酸(リトコール酸、デオキシコール酸)を作り始める。
この腸内細菌叢の中のビフィズス菌が二次胆汁酸生成に関与していることも解っています。

この二次胆汁酸は抗菌性が高く腸内にとっては有益ですが、しかし双刃の剣のように、ガンのプロモーターにもなってしまうことがあります。

脂質代謝に欠かせないものが胆汁の中の胆汁酸ですが、アミノ酸と結合した抱合型胆汁酸として胆汁中に分泌され、脂質の消化と吸収を助ける乳化剤として働きます。

胆汁とアミノ酸と抱き合った状態を抱合型胆汁酸と言いますが、乳化剤として使われたあと排泄されれば問題ないわけですが、高脂肪食で胆汁酸が分泌過剰になり余った分は腸内細菌の酵素によって抱き合いが解かれ、発ガン物質やプロモーターとして活躍し始めるのです。
このような事情で過度な肉類や高脂肪食は避けた方が良いといことに繋がるわけです。

2、食物繊維や難消化多糖類やオリゴ糖などは炭水化物ですが、この三種の食品は体が作る消化酵素で消化分解されない物質で、腸内細菌が持っている酵素でしか消化分解できないものなのです。

すなわちこの三種の食品は腸内細菌が必要としている炭水化物なのです。
腸内細菌が生きてゆくために欠かせない栄養素(グルコース)なのです。

下図の青丸に生息する常在菌は住む場所によっても好みが違います。
研究されて解っていることなので常在菌の餌はバランスの良い献立が必要なのです。
オリゴ糖や水溶性食物繊維や難消化多糖類、最後に不溶性食物繊維難などが求められるのです。

腸内細菌自身が必要とするエネルギー源は、食物繊維や難消化多糖類を自分の酵素で消化分解して、そこから得たグルコースを活動源としているのであって、人が好みで食べる直接糖の入ったケーキやお菓子の糖類(グルコース)は不要でむしろ害になるのです。
甘いドリンクやお菓子類を多食するのは腸内細菌叢のバランスが崩れる原因になるのです。

食物繊維は水溶性繊維や不溶性繊維やリグニンがありますが、このなかなか溶けにくい繊維を腸内細菌の酵素でバラバラに分解して、その中の成分のグルコースを餌に活動しているのです。

難消化多糖類はグルコースが数珠なりに長くしっかり繋がっているものを腸内細菌の酵素で細切れにして離し、そのグルコースを餌にして活動しているのです。

オリゴ糖ですが2〜3個(グルコース、ガラクトース、フルクトースなど)の単糖が繋がったものを腸内細菌の酵素で細切れにして離し、それを餌にして活動しているのです。

これらの食品は腸内細菌の構成を善玉的ネットワークに作り上げ、また腸内細菌を増殖活性させてガン細胞を作らせなかったり、またガン因子となるものの処理を早めることなのです。

3、抗生物質、正露丸などは腸内細菌叢のバランスを崩す原因にもなります。
感染症にかかると抗生物質を使いますが、抗生物質は特に良い働きをする腸内細菌が死滅する傾向にあります。

抗生物質の処方を受けると同時に整腸剤として強い菌類の医薬品を同時に処方されますが、これは抗生物質で一時的に崩れる腸内細菌のバランスを補充するために処方されます。

抗生物質を必要以上に服用を希望する人がおりますが、これはとても危険なので止めることが大切です。
抗生物質の服用を続けると抗生物質慣れしてなかなか死なない菌が増殖し始めます。
そして腸の粘膜の中で増殖して死に至る(偽膜性大腸炎)ことにもなるので注意が必要です。

よく下痢止めで正露丸を愛用する人も多いですが、良い腸内細菌が死滅したりバランスが崩れたりしますので一時的にしたほうが、腸内細菌のためになります。
下痢は腸内に不都合なものをいち早く排泄する反応ですので、無理に止めないで排泄するのが良いわけです。

腸は副交感神経が優勢に働いています。
副交感神経の活動は夜型で安寧な神経状況でよく活動して腸内細菌も増殖活性します。
しかしストレスが強いと交感神経が優位に働き、腸支配している副交感神経にまで強い刺激が伝わり腸自体の機能が円滑にならなくなり、便秘や下痢を誘発して腸内細菌のバランスや活力が悪化するわけです。

ここで最も大切なことは、腸内細菌叢の数や働きが崩れるということ即ち、腸内細菌叢が作り出す短鎖脂肪酸の
生産力が低下することです。
この短鎖脂肪酸の作用でガン細胞の芽吹きを押さえ込んだり、できてしまったガン細胞を正常細胞に戻すなどの抗ガン作用が低下することに繋がるわけです。

4、細胞を強く活動させる栄養素が不足していてはガンを予防することはできません。
いわゆる栄養失調ということです。ここではカロリーを中心とした古典的な栄養学ではなく、体を構成するそれぞれの細胞が必要としている栄養素について現状不足と推測される状況を記します。

私自身、免疫学を習って30年くらいになりますが今、考えると免疫力の学問上にサプリメントや細胞賦活薬の商品販売を軸としたものばかりであったような気がします。

決して無駄ではなかったと思っております。
しかし、現役を離れて免疫とは、栄養とは、生理学とはなどなどと考える時間ができ、そこから得られた情報をこれまでの知識に重ね合わせる機会が増えてきました。

結果として、ガンにならないようにする知識がどんどん吸い込まれるように入ってくるのがとても楽しく新鮮です。
そして細胞栄養学を実践して体調の変わりようを点検する機会も得ることができました。

4、のことについて特記します。

ビタミンCとビタミンDの栄養素について

細胞賦活用薬を長年飲んでいましたが、毎年季節の変わり目に一週間くらい風邪をひいておりました。
しかし、ビタミンCを摂り始めて3冬を経過しましたが、風邪は引いておりません。
また目ヤニが出なくなったり、疲労感が感じられなくなった例はこのブログに投稿しましたので参考にしてください。

http://自分の血液検査値でケアしてみたことー①

大腸ガンとビタミンCに話題を絞るとすれば、物理的に体内で一番酸化されやすい臓器の胃と腸に繋がってゆきます。
薬物も含めた異物や食品添加物が通過してゆきますが、そんな炎症の原因となるものを腸内細菌酵素で発酵という作業で炎症を鎮めたり、分解解毒をしてくれています。
ビタミンCの豊富な食材が腸に届くととても良いことなのです。

腸内細菌は7つのビタミンを作り腸と人の健康を守ってくれますが、ビタミンCだけは腸で作れませんので外より取らなければなりません。
抗酸化剤としてのビタミンCが定期的に補給できるなら、腸管免疫力はさらに強化できることと考えられます。

ガンを治療するためにビタミンC点滴療法が医師の間でも取り組まれています。
詳しくは本やNetでも多く見られますので参考にしてください。
ビタミンCの深い世界を知ることも一つの健康学ですね。
ビタミンCの一日の摂取量は医薬品基準で2,000mgでサプリメントとして服用する時は2,000mgにこだわらず少し多めに摂取できます。
腸管免疫が大切という理論は十分に理解しても、各種免疫細胞が活発に働けるような環境作りが大切と思います。

もう一つビタミンDという栄養素について記します。

栄養不足を論ずる時、ビタミンB1やビタミンCなどの華やかさはありませんが、ビタミンD不足に対して医療の世界でも取り上げられるようになって久しいですが、骨粗鬆症に関係しているくらいにしか認知されていません。
骨の疾患を治療するときの血中ビタミンDの血中濃度測定が、2016年の8月から保険適用の対象となりました。

ビタミンD不足はあらゆる疾患に関係しておりますが、この投稿ではガンに対する一面を記します。
ビタミンDがガン治療に効く四つの働きは、

1、ガン細胞の増殖を抑える
ビタミンDはガン細胞の核内に取り込まれ、ビタミンD受容体と結合することで増殖は抑えられる。

2、ガン細胞の自然死に導く
体内にできた細胞で傷がついたものは自然死するようにプログラムされて健康が維持できます。
ガン細胞も同じように自然死プログラムがありますが、ビタミンDが不足すると自然死というプログラム機能が落ちて、ガン細胞はどんどん増殖し始めるのです。

3、ガン細胞の血管新生を抑える
体が成長する時に必要な酸素や栄養素を得るために、新しい血管が自然と作られてゆきます。
厄介なことにガン細胞も新血管を作りながら自ら生きていくのです。
ビタミンDはガン細胞の血管新生を押さえ込み栄養を断ち切ります。

4、ガン細胞のオートファジー(自食で生き延びる)を抑える
正常な細胞の中でも異常な蛋白質は分解リサイクルしながら、生き残りをかけて自食という仕組みがあります。正常細胞なら何の問題もありませんが、残念ながらガン細胞もまた同じ仕組みがありますが、特にガン細胞はオートファジーが活性化されます。
ビタミンDはこのガン細胞のオートファジーが抑えられることが明らかになっています。

ビタミンD の摂取について三つのタイプがありますので、次のことにご注意ください。
1、肝臓と腎臓で代謝を受ける非活性型のビタミンD
2、肝臓で代謝待ちの活性型のビタミンD
3、肝臓と腎臓で代謝が不要の最終活性型ビタミンD
この中の1、が非活性型のビタミンDのサプリメントが一番安全性が高いものです。
2、と3、は医師の処方で使用されるもので、自己判断で服用は避けるべきです。
写真のビタミンD3のサプリは1粒125μgです。2日で1粒でも充分な摂取になります。
皮膚にあるビタミンDの元が太陽光と体温を通してビタミンD3に変化するので、日光浴は欠かせませんね。
(引用「ビタミンDとケトン食 最強のがん治療」古川健司 医学博士 医師 2019.9初版発行)

薬局経営をして30数年免疫学についても学びました。
そして免疫学権威の安保徹先生にも学びました。

現役を引退し始めると同時に分子栄養学に興味を持ち、それなりに勉強を続けております。
免疫学という最前線の学問に圧倒されて、栄養やエネルギー基本的な生理学をないがしろにしてきたのが悔やまれます。

サプリメントや一般用医薬品を通して、免疫力を強化しガンや多くの難治性の病気を治したり、予防したりすることができると当時は知ったものです。

高価なキノコ菌糸体健康食品やルミンAという細胞賦活用薬も研究成果や服用事例では良いものとわかりますが、安価なビタミンやサプリでも服用実感が出るものがあります。

実際に安保先生も最前線の免疫学を広めていましたが、つい9年前に“ガンの謎を解く”といい、人の病気の本当の謎が解けたと安保先生本人も出版書で記述しております。
それが細胞のエネルギーの生成論だったのです。

その影響もあり、私も細胞エネルギーの根幹となる栄養素に興味が湧いてきて、血液分析を読み各臓器や器官の健康度や不足栄養をチェックしたくなったわけです。

蛋白質や脂質でできているこの体はまさに生き物です。
60兆という細胞の集まりです。
60兆の細胞ひとつひとつに欲しがっている栄養素を届けることで、健康が維持されるということなのですね。

薬は今、不都合な苦痛をとるのには絶対必要なものです。
しかし、病気を治せません。

病気を治すには細胞の苦痛を聴いてあげることですね。
血液分析の中にその苦痛を訴えているかもしれません。
訴えている臓器や器官に栄養素を届けてどのように変わるかを検証することも良いことです。
良い結果が得られればあなた自身のエビデンス(科学的根拠)として積み上がるでしょう。

ビタミンDやビタミンCでガンになり難く、ガンになったとしても納得できる余命を得ることができれば自身も家族も幸せではないでしょうか。

最後に免疫力を強くするということが言われますが、強ければ暴走して組織の破壊につながり、弱ければ抵抗力が低く感染症にかかってしまいます。

免疫力とは免疫細胞が悪い細胞を見分けて攻めたり、治れば攻めるのをやめたり、攻めた後の汚れをきれいに掃除したりするなど各細胞の連絡網が作られていることなのです。
日常の生活の中から作り上げられるものなのです。